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Yukiのインディアナ州-アメリカへの高校生-留学-体験談1ヶ月目|高校留学ブログ日記

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Yukiのインディアナ州(アメリカ)への高校生-留学-体験談 1ヶ月目

 

   はやくも学校で泣いてしまった。
 アメリカの高校生が20分で終わらせる宿題をこなすのに、私は2時間も3時間もかかる。誰かの言葉にみんなが笑っても、なんのことだか分からない。話すスピードがあまりに違って気後れがする。出来ないことが多すぎて、ただひたすら劣等感を感じる。

 けれど学校にいる間は、そんな暗い気持ちになっている暇も無い。宿題をするために遅くまで起きているから学校で眠気と戦う。それと同時に辞書を引いて、先生の話を聞いて、英語でノートをとって。食べるのが遅い私にとってはランチタイムも忙しい。準備して、食べて、友だちと二言三言交わして、片付ける。教室への移動時間は4分。毎日周りのテンポについていくのに必死だ。

 一度、課題を勘違いして間違った形式で提出してしまったことがあった。先生に「これは形式が間違っているよ。」といわれた時に、涙が溢れてきた。(必死で寝る間も惜しんでやったのに…私間違えていたの?)その先生は親切な方で課題について丁寧に説明してくださった。最後に「頑張っているの分かるから、今回は減点しないよ。だから心配しないで。」と言われてさらに涙が溢れてきた。私は点数が欲しいんじゃなくて、周りについていきたいんです…だから、今、分からないのが悔しい。日本にいたときのように普通に物事をこなせないのが悔しい。こんなことで泣いてしまうのが悔しい。悔しい、悔しい、悔しい…。

 その日は一日中泣いていた。宗教の授業がいつも通りさっぱりついていけなくて悲しくなった。コーラスの授業で周りと同じように発音出来ないことが情けないと思った。毎日頑張っているのに上手くいかなくて、悔しかった。この日は”It is going to be better.”なんて思えなかった。

 …読んでくださっている方、「この留学生はちゃんと楽しんでいるのか?」とお思いになるかもしれませんが、もちろん楽しんでいます!学校が8月6日に始まって、初めて泣いたのが確か次の週の終わりでした。その泣いた次の日に”Yuki!!! Why were you crying yesterday? Are you OK?”と、二人の友だちが話しかけてきてくれました。授業が分からなくて悔しいこと、仕方ないけれども友だちの会話についていけないと少し寂しいこと。私の思っていることを伝えたら、「私たちがいるじゃない!!それに母国語じゃないのにあなたの英語すごく上手!何かあったらいつでも私たちに話しかけて!!」と言ってくれました。優しいですよね。知り合って数日の留学生にこんな風に言葉をかけてくれたのです。

 「追いつかなきゃ、追いつかなきゃ」とストレスをかけ過ぎても、楽しいことを見過ごしている気がして良くないな、と思い、今は一日を出来る限り充実させることをモットーにしています。まず、朝は気持ちよく起きる。学校では、授業や課題を理解するために先生や友だちに助けを借りて、そうすると少し相手と仲良くなれる。そしてごはんの時間を楽しむ。頭の中が学校の課題でいっぱいだった時(といっても5日間ほど)よりも、今の方がずっと楽しいし、勉強も意欲的に取り組めます。

 私の通っている学校には、留学生が中国から6人、日本から2人います。はじめは日本からは私一人の予定だったのですが、オハイオでの研修中にBIEEの男の子が私と同じ学校に通うことに決まりました。(今年はBIEEから同じ学校に行くことになっている人たちを何組か聞いています。)変更を聞いたときに、インディアナで日本語は喋らないとお互い約束したので、毎日全て英語で過ごしています。そのBIEEの男の子はサッカーが上手で、チームで大活躍中です!

 中国の子たちは(特に女の子4人は)、中国語を毎日はばかることなく使っています。言葉が自由に使えると、お互いのことをすぐに分かるので距離を縮めやすいですよね。疲れているときは、流暢に言葉を交わしている彼女たちの距離感を見て、寂しさを感じることもあります。けれど、そんなときは、その日本人の男の子も同じように頑張っているのだから!と思い直しています。彼とはあまり話しませんが、同じ環境で同じように頑張っている存在がいるのは励みになるので、同じ学校で良かったな、と思います。

 私の通う学校は1日50分弱の授業が8時間、週5日制です。オンラインのテキストを使って授業が進められるので、ほとんどの授業でパソコンが必要です。

 私の一番好きな授業はChamber Choirというコーラスの授業です。2種類コーラスがあるのですが、私の入っている方はオーディションがあって、私はバイオリンが弾けるので参加させてもらえることになりました。年数回のコンサートや3月にあるChior Tripでは、歌だけではなくバイオリンを弾かせてもらえることになっているので、楽しみです。

 先生方は、宿題が終わらなかったとしても待ってくださるし、私たち留学生がテストで点数がとれなかったら、もう一度受けさせてくださいます。「母国語じゃない言語なのに、よく頑張っているよ。君たちすごい!」と励ましてくださいます。
けれど、中には、放課後長いことケータイやパソコンでネットサーフィンやゲームをしていたのに、「勉強する時間がとれなかった」と言ってテストを受け直させてもらっている子もいます。先生方は私たちが頑張っていると信じてサポートしてくださっているのだから、自分に甘えてはいけませんよね。
留学生みんなが甘えている中だったら、私も同じことをしていたかもしれません。けれど、日本から来ている男の子も頑張っています。私よりもハードな授業を選択しているのに、同じ授業のテストのために私よりもしっかり勉強してくるし、サッカーのチームでも活躍しているし。(私もサッカーチームに入っています!体育の授業を除いて人生初スポーツです!!)そんな姿を見ると、「私も負けてられない!」と思ってさらに頑張れます。

 毎日忙しいけれど、充実していて楽しいです。ではまた1ヶ月後。


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