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Saraのインディアナ州-アメリカへの高校生-留学-体験談 2年目 D|高校留学ブログ日記

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Saraのインディアナ州(アメリカ)への高校生-留学-体験談 2年目 D

 

グローバル化

   年々狭くなっているこの世界において、グローバル化は現代社会を最もよく表す言葉の一つだ。日本の学校や企業は世界へ目を向けるようになってきている。日本人の多くはアメリカのほうが日本よりグローバル化が進んでいると思いがちだが、しかし本当にそう言えるだろうか。

建国以来、アメリカにはさまざまな文化や経歴の人々が多くの国や地域から移住してきた。元をたどれば、ネイティブアメリカンを除くすべての人がアメリカ人移民であり、今は移民とは呼ばれていないアングロサクソン系の白人もヨーロッパから移住してきたのである。多くのアフリカ系アメリカ人は奴隷貿易で強制的にアメリカ大陸へと連れて来られ、他にも日本や中国、ベトナムなどのアジアやメキシコなどラテンアメリカからの移民も多い。アメリカ社会は移民によって構成されているのである。アメリカは異なる文化や慣習を受け入れてきているため、日本人はしばしばアメリカ人は他の文化に対してオープンであると思いがちだ。しかし、いくつかの観点においては逆に日本の方がグローバル化が進んでいるように私は感じた。

多くの日本人は中学校に入ってから本格的に英語を学び始め、英語教育は今とても重視されている。英語を話せることはビジネスにおいてとても役立ち、社会人でも英会話学校に行く人は多い。一方、アメリカではあまり第二言語が重要視されていない。もちろん英語が国際言語であるという理由も大きいだろう。アメリカ人は高校から第二言語を学び始めるが、アメリカ人の第二言語のレベルは非英語圏の中でも最低と言われる日本人の英語レベルよりもおおむね低い。日本では大学から英語の他に第二外国語を学び始めるが、アメリカの大学では第二外国語を必修教養科目として学ぶこともないようだ。

アメリカ人は高校で世界史もあまり十分に学ばないと思う。もちろんアメリカは世界の中心かもしれないが、それでも他の国の歴史や自国の対外関係を学ぶことはこのグローバル世界において大切なことだ。カリキュラムでは高校1年生のときに世界史を学ぶことになっているが、その世界史の内容は主に18世紀以降のことに範囲が限られ、学ぶ地域もかなり少ない。日本であれば、小学校や中学校の社会の授業レベルの内容に近い。一方、日本の高校の世界史では先史時代から現代まで万遍なく学ぶことができる。

日本のメディアはしばしば、日本ではグローバル化が十分に進んでいないと批判している。しかし、少なくともこれらの例においては日本の方が世界へと目を向けていると思う。そして、私たち日本人はこのことに自信を持つべきではないだろうか。

 

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