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Saraのインディアナ州-アメリカへの高校生-留学-体験談 2年目 B|高校留学ブログ日記

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Saraのインディアナ州(アメリカ)への高校生-留学-体験談 2年目 B

 

子どもの育て方

   家庭における子どもの育て方は国や文化によってさまざまだ。そして幼い頃のしつけはその後の人格形成や価値観に影響していく。心理学において、個性や人格が生まれつきか育て方のどちらによるものかということは大きなテーマの一つである。私は心理学を学んだわけではないのでなんとも言えないが、どのように育ったのかということはアイデンティティーを確立していくうえで大きな意味をもってくると思う。

最近、日本では幼児虐待の事件がしばしば取り上げられているが、昔より子どものしつけに敏感になってきているような感じがある。もちろんメディアで取り上げられているものはあきらかに虐待であり犯罪だが、そういった場合でなくても近所の人に子どもの鳴き声がするだけですぐに通報されてしまうケースも増えているようだ。

しかし、子どものしつけにつてはアメリカではさらに厳しい。日本ではしつけの一環で子どもをたたいたりすることは少なからずあると思うが、アメリカでは少しでも子どもに手をあげたら虐待とみなされる。さらに、日本では小学校にあがった頃から子どもが留守番をすることが増えるが、アメリカでは小学校以下の子どもだけを家に残すことが法律によって禁止されている。アメリカでは車がないとどこにも行けないため、車を運転できる年齢になるまで子どもだけで外を歩くこともほとんどないのである。

こういった面をみると、少し日本より過保護なような感じもするが、一方でアメリカでは、子育ての際に子どもの自主性を大切にする。多くの子どもが幼い頃から自分の部屋を与えられ、自分の意見を主張することを教えられる。そして車を自分で運転できるようになるととたんに自由になる。私にはこのギャップが大きいように思えるがアメリカ人にとってはどうも自然のことのようである。

また、アメリカでは自分に自信をつけさせるような育て方が主だと思う。よいところはとても頻繁にしっかりほめるので、子どもは自分の長所を伸ばしやすい環境だ。日本では人前では謙遜してなかなか自分の子どもをほめることはしないが、アメリカでは本当に誇りに思っているところは、他人の前で自分の子どもをほめることもしばしばある。最初のうちは私も反応に戸惑ってしまったが、今ではこの違いを受け入れられるようになった。
私がアメリカに着いて初めの頃は、アメリカ人が同級生も含めて自分に自信を持っているように感じた。日本人は外国人からよくおどおどしているように見えると言われる。それは英語が話せないとか能力が劣っているなどの中身とはほとんど関係ないと思う。自信があるから優れているわけでもない。日本人は十分優れた技能や技術を持っていても自信がなさそうにしていることが多くある。もちろん、自信過剰になっては成長がなくなってしまうが、もう少し自分のやっていることに対して誇りを持てるようになればよいなと思う。子どもの育て方をもう一度考え直してもいいような気がしてきた。

 

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