AIと高校留学・高校生交換留学【2026年07月07日号】
生成AIの急速な普及は、高校交換留学のみでなく、海外への留学の在り方にも大きな影響を与えています。2年前にはまだ「便利なツールが増えたな」と感じていただけの存在が、今はヒトとして、その能力や性能をどのように使いこなすべきかを考えなくてはならない状況になっています。そして、高校生交換留学・高校留学プログラムを40年以上にわたり実施してきた私たち団体にとっては「AIでも外国語学習は可能、知識も豊富。その国についての疑問もAIが教えてくれる。ホストファミリーや現地の友達間で起こった問題解決法や悩み事はAIに相談。それでも生身の多くのヒトがかかわって支える高校交換留学は必要?」そして「何のための高校生交換留学プログラムか」を改めて問い直すきっかけとなっています。 使うつもりがなくても知らず知らずのうちにAIを使っている高校交換留学プログラムに参加する現代の高校生たち…今年初めて夏から高校交換留学生として海外に留学する高校生たちのオリエンテーションで次のようなアンケート形式でそれぞれのAIに使用について問うてみました。さらにディベートセッションでは「留学中にAIを使うべきか?」をテーマに活発な意見交換が行われました。

オリエンテーションに参加した留学予定の高校生たちほとんどがすでにAIのお世話になっていましたが、「これからAIがどれくら発達していくと思う?」「AIとどうやって共生していくべき?」と問うた時、大人たち同様、彼らにもそこはかとなく感じる不安があることに気づきました。
高校交換留学の時間は、これまで育った環境とは全く異なる文化の中で、どんなに疲れていても、一人になりたいという気持ちになっても、周りの人たちの声に耳を傾け、笑顔で言葉を交わすことが大切です。最近見かけるイヤホンを装着し、スマホの画面から目を離さない多くの人たち…「自分に話しかけないでください」という血の通った人間へのメッセージを発しているのでしょうか。この日本での行動を留学先で行うのであれば、留学の目的達成の可能性は半減してしまうでしょう。「でもAIがあるから大丈夫…」と言い切れるのでしょうか?
確かにAIはこれまで時間を要していた作業があっという間に完成できたり、さまざまな質問に即情報提供してくれるなど人類に「時間」を与えてくれている便利なツールです。しかし「余ってしまった時間はどうするの?」「これまでの生活は無駄な時間ばかりだったの?」「AIのお陰で貴重な時間を無駄にしないことで人は幸せになれるの?」とふと疑問に感じてしまうことも事実です。































