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留学中にパスポート紛失?【2018年12月17日号】

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留学中にパスポート紛失?【2018年12月17日号】


留学中にパスポート紛失?【2018年12月17日号】   近年、留学中の高校交換留学生がパスポートを紛失するというケースがでてくるようになりました。「パスポートとは国民が外国に旅行や滞在をする時、本国が渡航する人の国籍や身分を証明し、外国官憲に便宜供与と保護を依頼する公文書」(「知恵蔵」より)という定義からも推測できる通り、海外滞在中には絶対なくしてはいけない身分証明書です。十数年前、大切なものだからと荷物と一緒に日本に送り返してしまい、予定日に帰国ができなくなった留学生がいましたが、「どこかでなくしてしまった…」ということはここ1,2年に起こっていることです。


書籍ではなくパソコン、紙辞書ではなく電子辞書、そしてスマホと、大切な情報は固い箱に入っている状況に慣れてしまった高校生たちにとって、メモ帳のような冊子であるパスポートはなかなか貴重品として認識されないのかもしれません。


パスポート再発行の手続きは国や地域の日本大使館・領事館によって多少異なります。共通するのは申請時ならびに受け取りの際の2回、本人が大使館・領事館の窓口に直接出向かなくてはいけないということ。その他、多くの必要書類が必要となります。紛失したものは仕方ない…この機会をポジティブに考えようと再発行の情報収集する中で、パスポートについていろいろなことを学ぶことができました。


☆彡「旅券の日」とは?

   1878年「旅券」という言葉が初めて法令上使われた日を記念して、2月20日は「旅券の日」と制定されているそうです。これからはパスポートの大切さを再認識してもらうため、留学生たちに「2月20日には自分のパスポートを確認しよう」と呼びかけようと思います。(まず「パスポート」=「旅券」ということから伝えた方がいいかもしれません…)


☆彡日本のパスポート所持者は何人?

   平成29年末時点における有効旅券数は約2,977万冊、国民の約23%がパスポートを所持していることになります。イギリスは約60%、カナダは約70%と、G7やG8の他の国々と比較し、この日本の保有率は低い方です。ちなみにアメリカは約35%。「国際化」という点で考えると、アメリカの場合、自身が海外に出なくても海外からたくさんの人々が来てくれるからと言えるかもしれませんが、日本の場合はどうなのかな?とちょっと疑問に感じます。


☆彡パスポート紛失数は?

   平成27年の日本人のパスポートの紛失・盗難件数は年間約4万件だそうです。日本国内で紛失するケースも多いようですが、海外で紛失・盗難されたパスポートは国際的な犯罪組織等のもとで偽変造され不法な出入国に使われたりするケースもあるようです。特に日本人のパスポートは、信用度が極めて高く、ビザなしで入国できる国が多いため、狙われることも多いとのこと。オリエンテーション等での指導が必要かもしれません。

留学中の皆さん!!   近い将来、紙冊子のパスポートはデジタル化の流れに沿って、GPS機能付きの物や、その形状さえ変わっていくかもしれません。しかし、今留学中の皆さんの所持しているものは従来の紙冊子のパスポート。出発時にお伝えした通り、パスポートの取り扱いには注意してくださいね!
万一、紛失に気づいたらすぐに文際交流協会まで連絡してください!



Love LetterA 欧米滞在中の留学生に送付しました…

   欧米において、9月からこれまでイベント続きだった期間はクリスマスをもって一時終了です。クリスマスが過ぎた後、留学生は何とも言えない寂しさと孤独を感じてしまうことがあるかもしれません。そして、日本の生活がなぜか無性になつかしくなってしまうのもこの季節です。
留学先の生活に慣れるにつれて、「頑張らなくちゃ」と思いつつも「疲れた…」「つまらない…」と感じてしまう自分自身の気持ちと戦う中で、「自分では全力でやっているつもり」がホストファミリーやコーディネーターからは評価されず、時には注意をされたりして更に落ち込むこともあるようですね。留学生の方たちにはクリスマス前後に届くよう、Love LetterAを送付しました。日本からの応援歌です!私たちの心のかけらだけでも届くことを祈りつつ…


高校生交換留学プログラムでは原則滞在先は選べません…

   近年、「高校交換留学を利用して海外の知り合いのファミリーに滞在しながら高校に通いたい。こんなことは可能ですか?」というお問い合わせをいただくようになりました。中にはホストファミリーのみでなく、通学を希望する高校も決めており、さらに、その学校にすでに受け入れを打診しているという事例もでています。高校生交換留学プログラムでは、滞在を希望するホストファミリーがいる場合、ダイレクト・プレイスメントという例外は認められていますが、滞在先も通学する高校双方が決まっている場合は、高校交換留学で行く必要性を感じません。もしかしたら、高校生交換留学プログラムのシステムがよく理解されていないのが原因かもしれません。


   高校生交換留学プログラムとは、1学年間を海外の無償のボランティアの受入家庭に滞在し、その滞在地域で正規の高校と認定されている学校に授業料免除で通学し、現地の同世代の青少年や一般の人とお互いが異なる文化的背景を持つ者として理解しあおうと努力する文化交流を目的とするプログラムです。
このプログラムは、「英語力をのばしたい」「海外の高校を卒業したい」「海外で〇〇の技能を上達させたい」といった留学生の目的のためだけに用意されたものではありません。受入側のホストファミリーや学校、地域の人たちも、留学生とかかわることにより多くのことを学ぶ機会を得ることができるのもプログラム趣旨の一つです。


   プログラムの運営は、派遣国・受入国の非営利教育交流団体により実施されます。派遺団体は、日本の場合、非営利教育団体が留学生の選考とオリエンテーションを含む事前指導、派遺中の留学生ならびに保護者のサポートに責任をもちます。一方、受入団体は、アメリカを例にとると、米国国務省のBureau of Educational and Cultural Affairsに指定され、交換訪問者用査証(Jビザ)取得に必要な書類DS-2019の発行権をもつ非営利団体であることが大前提となります。(ちなみにDS-2019は無数に入手できるものではなく、その数は毎年厳しい審査の後、各団体に配布されます。)
そして派遣団体から推薦を受けた留学希望者にDS-2019を発行し、ホストファミリーと受入学校の選定、それぞれに対するオリエンテーション、受入中のサポートに責任をもちます。この派遣団体・受入団体がプログラムの共同主催者となっているのが高校生交換留学プログラムです。


   派遣団体・受入団体共に、プログラムにかかわる全ての人たちに対する留学開始前の指導から終了まで、役割分担を決め実施しています。そんな中で「派遣生の選定」「受入側ホストファミリーや受入高校の選定」は双方の団体にとって毎年のプログラム開始の際の大変大切なプロセスであり、それぞれが全面的に責任をもって行う業務です。滞在先ならびに受入高校が決まっている留学希望者に対し、ビザ書類に必要なDS-2019を発行するだけなら、それは交換留学を実施する団体としての責任を果たすことはできません。
「DS-2019を提供する」=「留学生に対して責任を負う」ことなのです。
自分で受け入れ環境を手配したのであれば、自己責任で行うべきでしょう。


柔軟性に欠ける考え方かもしれません。しかし、本来の高校生交換留学プログラムを継続するために壊してはいけない考え方だと思っています。


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