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2018年03月27日号|「7」のつく日のBIEE通信|高校生の留学-アメリカへの高校留学|文際交流協会BIEE

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「7」のつく日のBIEE通信【2018年03月27日号】


☆彡「感謝」

「7」のつく日のBIEE通信【2018年03月27日号】

   「日本からの留学生には感謝の気持ちがないようだ」こんな残念なホストファミリーからのコメントが報告されるケースが増えてきました。これまでの「日本からの留学生は大変礼儀正しく、きちんと礼が言える」というイメージが少しずつ変わってきていることを痛感しています。

Q. 感謝の気持ちが生まれる時   物に溢れ、欲しいものは簡単に手に入れられる、自分でやらなくても大人たちが用意してくれるといった恵まれた環境に慣れてしまった時、いろいろなものが「当たり前」になってしまいます。そんな「当たり前」が「当たり前」でなくなった時、自らの過去を振り返り、そして様々な人や物に対し「感謝の気持ち」で一杯になります。そんな気付きの機会を与えてくれるのも高校生交換留学プログラムです。前回の通信でご紹介したとおり、現在アメリカ生活8ヶ月目の留学生たちは、日本の家族に対する感謝の気持ちを素直に表現してくれています。彼らの手紙を読む限り、ホストファミリーたちからの「日本人留学生に感謝の気持ちがない」というのは何かの誤解だと思ってしまいます。


   どうしてそのような誤解が生じるのかを考え始め、事務所に来る留学前の中高生たちにお茶やお菓子を出した時にどんな反応をするのか、ちょっと観察してみました。その結果、「すみません」や「どうも」と小さい声で言いながらペコペコと頭を下げる子、「あっ」とだけ言ってチョコンと頭を下げる子、「ありがとうございます」と無表情に言う子、そして中には何も言わない子も…日本の中高生によくある言動として、これまではあまり気に留めていなかったのですが、海外で誤解される理由の一端を垣間見ることができたような気がしました。ちなみに、一人の女の子だけが「あっ、ありがとうございます!うれしい!これ大好きなんです!」とこちらが嬉しくなる位の笑顔で答えてくれました。

Q. 感謝の気持ちを持つことだけでなく、相手に伝わる方法で表現することが大切   SNSが会話の手段として普及し、短文やスタンプのやり取りで気持ちを表現することに慣れすぎたために、全世代の人たちにとって、face to faceのコミュニケーションが苦手になっていく傾向があるかもしれません。さらに日本人の表情豊かに気持ちを表さないという特徴が加わり、「日本からの留学生には感謝の気持ちがない」といった評価につながったのではないでしょうか。


   最近も受入団体から「留学生にホストファミリーに対してもっと感謝の気持ちを伝えるように指導してほしい」との要請を受け、留学中の子に電話で話す機会がありました。

「ホストファミリーや周りの人たちに感謝している?」

「感謝してますよ!なんでそんなこと聞くんですか?!」

「どうもその気持ち、ホストファミリーに伝わっていないみたいなんだけれど…感謝の気持ちを表すどんな言動している?」

「ちゃんと“Thank you”と言ってます!(ため息をつきながら)手伝いもしているし…」

   そして、最後は泣き声に変わってしまいました。確かに、この留学生はホストファミリーに対し、感謝の気持ちはもっているのでしょう。しかし、日本にいた時と同じ方法で、ぼそぼそと相手の目を見ないで “Thank you” と言い、お手伝いも無表情でやっていたのかもしれません。その結果、相手にはこの留学生の “Thank you” は全く気持ちのこもらない言葉と聞こえ、親切で手伝ったつもりが「仕方なく手伝うのなら無理しなくて結構」とさえ感じられてしまったのではないでしょうか。

Q. 感謝の気持ちの伝え方   留学中の参加者から「どうやったら相手に自分の感謝している気持ちが伝えられるんですか!?」という質問を受けることがあります。日本のように気持ちを察してくれない文化の中では、言葉と表情で表現することは必須です。「いちいち言わなくてもわかってくれるはず」は留学先では通用しません。


   どんなに小さなプレゼントに対しても“Wow!” と驚き、“Wonderful!” “Beautiful” “So….cute!” “Great!”などと続けて、最後に“Thank you very much!! I love it!!!”と大きな笑顔で喜んでくれるアメリカの団体責任者がいます。そして、そんな反応をしてくれる人に対してはまた何か喜んでもらえそうな物をプレゼントしたくなります。喜ぶ姿を想像しながらプレゼントを選ぶ時間や費用も自分自身の楽しみになり、幸せな気分になるのも事実です。そう、感謝の気持ちの伝え方とは、相手に「やってあげて本当によかった!」「こんな物をプレゼントしてよかった!」と思ってもらえるような『反応を示す』ことではないでしょうか?「自分が相手の立場ならどんな形で気持ちを伝えてほしいですか?」これが私たちの「どうやったら相手に…」の質問の回答の一つです。

そしてちょっぴりアドバイス

☆留学中(特に前半の時期)の皆さん:

    • 「ありがとう」を伝える時は、必ず相手の目を見て、笑顔を絶やさないこと。笑顔は相手だけでなく、自分自身も幸せになります!
    • 大袈裟と思う位に気持ちを込めて大きな声で、しつこいと思う位に何度も“Thank you”を繰り返すこと。「留学したら“Thank you”が口癖になってしまった」という言葉、たくさんの人から聞きたいです!
    • 相手に役に立つことは何かを常に考え、自分にできることがあればすぐに実行すること。誰かを喜ばせたいという気持ちを持てば、どんなお手伝いも楽しくできるはず!

☆もうすぐ留学生活が終了する皆さん:

   お世話になった方々にどのように「ありがとう」が伝えられるかが最後の大きな課題ですね。「あなたに出会えて本当に幸せだった」そして「離れていても心はいつもそばにいるから」というメッセージをそれぞれの考えた方法でたくさんの人たちに残してほしいです。


Q. 日本は感謝の気持ちで満ち溢れた国   日本には「八百万の神」というような考えから、全ての「もの」に神が宿っており、役目を終えた「もの」に対し感謝の意を示す、「針供養」や「人形供養」といった風習が残っています。お世話になった針や人形に対してねぎらいや感謝の気持ちを表すって本当に素敵なこと、そして本来の日本は感謝の気持ちであふれた国なんだと再認識させてくれます。


   日本の代表として海外に派遣されている、またはこれから派遣される高校交換留学生の皆さん、それぞれが出会う海外の人たちに「『感謝の国、日本』で育った子たちはやっぱり感謝の気持ちで溢れているね」と評価されるために何ができるかを考えてほしいと思います


Q. BIEEから卒業するSAへの「ありがとう」「7」のつく日のBIEE通信【2018年03月27日号】   私たちBIEEスタッフも感謝の気持ちを持ちながら日々過ごしています。この3月末、事務所を手伝ってくれていた数名のSAたちが大学を卒業し、新しい世界に飛び立っていきます。留学から帰国してから4年以上、後輩たちを指導し、より有意義なプログラムとなるようにサポートしてくれていたSA達。今日もお別れ会を実施します!本当に、本当に、本当にありがとうございました!私たちの夢はこのSA達がさらに大きく羽ばたく姿を見続けていくこと。これからはレジェンドとして、王冠をかぶったSA・T-シャツを着て、引き続き私たちの翼でいてくださいね!



☆彡「公開保護者会」のお知らせ

   高校交換留学にご関心のある保護者の皆様を対象に実施する『公開保護者会』のお知らせです。この保護者会は、従来、BIEEプログラムにて現在留学中の保護者の方にご参加いただいておりましたが「先輩保護者の話を聞いてみたい」というご要望にお応えし『公開保護者会』として実施しています。(今回の保護者会には東京・神戸両会場ともアメリカ受入団体の責任者が来日いたします。海外でどのような人たちによって、どのようなサポートがなされるか等もご覧いただけると思います。)保護者の目から見た高校交換留学の実情や、保護者の方がどのようなことを心配されているのか等のお話を通し、少しでも皆様の心の準備にお役に立ちたいと願っております


▲東京会場

2018年5月3日(木/祝) 午後12時45分〜3時30分
於:国立オリンピック記念青少年総合センター センター棟402室

▲神戸会場 2018年5月6日 (日) 午後12時〜3時
於:こうべ市民福祉交流センター 401/402号室
〒651−0086 神戸市中央区磯上通3丁目1−32
▲お申込

お電話またはメールにてお名前ならびにご参加予定人数をお知らせください。
お電話:03-5925-0346
メール:bunsai@bunsai.net


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